泣ける話「俺はスーパーマン」

88: ほんわか名無しさん 投稿日:2007/04/06(金) 14:03:43
携帯からスマソ 
俺の嫁さんは結婚して子供産んでから、急に体が弱くなった。 

医者の話によると、甲状腺の病気だそうだ。 

そのため、入退院を繰り返す日々が一年位続いた。 

そんなある日嫁さんの妊娠が発覚した。 


医者に相談したら、「今は無理だ」とのこと。(もっとオブラートに包んで言ってました。) 

嫁さんにも子供にも申し訳なくて、ただただゴメンと謝るしかできなかった。 

一週間位、入院し手術する事になった。 

入院中、担当してくれた看護師さんはどうやら新人らしく、常連である嫁さんの事をしらなかった。 

「はじめまして!今回担当する事になった、Tです!宜しくお願いします!」 

めちゃくちゃ元気いっぱいな子で、入院中は嫁さんも俺も気分が落ち込むことがあまりなかった。 

手術当日、朝一番で嫁さんのところに行き、お腹の子にサヨナラした。 

手術は午後からで一時間位で終わるとのことだった。 

続きます 
89: 88 投稿日:2007/04/06(金) 14:51:06
続き 
もっと時間がかかると思っていた俺は、そんなもんなのか。と思っていた。 

手術の時間が近づくにつれ、不安と申し訳ないという気持ちが強くなり、情けなくも俺は病室で泣いてしまった。 

それを見た担当の看護師さんは、俺に 

「お子さんの為にもあなたは常にスーパーマンでいないとダメですよ!」 

といってくれた。 

手術が無事終わり、病室に戻ってきた嫁さんは2~3時間程寝ていた。 

麻酔が切れ目が覚めた嫁さんは俺に「もういないんだね…」といいながら、お腹を触っていた。 

俺はまた泣きそうになったが、 

スーパーマンだ! 

俺はスーパーマンだ! 

と言い聞かせ泣くのを我慢した。 

数分後、担当の看護師さんがやってきた。 

病室に入りお腹をさする嫁さんを見ると、 

「ごめんね。私、あなたに何もしてあげられなかった…看護師なのに…何もできなかった…。」 

そういうとボロボロと泣き出した。 

テンパった俺と嫁さんは、大丈夫だからと訳のわからない事を言っていた。 

退院の日、担当の看護師さんが俺に 

「幸せにしてあげてくださいね。」 

といってくれた。 

ありふれた言葉だが、やけに重みを感じた。 

現在、俺は家族のスーパーマンとして家族を守っている。 

おそらく嫁さんも子供もみんな幸せだろうと思う。 

これからも幸せな家庭でいたい。


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